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■ 報告書類

篠窯跡群西山1号窯の研究
(大阪大学考古学研究室篠窯調査団編)
-体裁:A4判 上製ケース入り 本文512頁、カラー図版40頁
-定価8,800円(税込)
-送料:900円
大阪大学人文学研究科考古学研究報告 第6冊
西山1号窯は、篠窯における緑釉陶器や須恵器生産の最終末期に操業し、瓦生産の最古段階に相当する2基の窯をもつ。発掘調査報告に加えて、自然科学的分析8本、考古学的論考14本、文献史学的考察2本などを収めた、総合的研究書である。
-発行日:2024/03
-種類:報告書類
丹波

ダブシア城―中央アジア・シルクロードにおけるソグド都市の調査―
(宇野隆夫、ベルディムロドフ・アムリディン編)
-体裁:A4判 並製 本文(日本語+ロシア語)358頁、挿図(カラー)多数
-定価7,150円(税込)
-送料:650円
ダブシア城は中央アジア・ウズベキスタン共和国サマルカンド市の東方約120kmに位置するシルクロード都市遺跡である。かつては250haの規模であったといわれる当地では、シタデル(王宮地区)、シャフリスタン(貴族地区)、ラバト(商業地区)の巨大な遺丘(テル遺跡)があり、紀元前6世紀頃から現代に至る遺構・遺物を包含している。本書は、2005年の測量調査着手から、2006年の分布調査を経て、2007〜2012年の各地区発掘調査まで、8年間にわたって実施した調査報告である。調査では特にGIS(地理情報システム)を基盤として最新の調査・記録技術を駆使している。なお、本書は日本とウズベキスタン研究者との共同調査成果であり、テキスト全体の約8割がロシア語、日本語は2割程度で報告されている。
【内容目次】序文(宇野隆夫、ベルディムロドフ・アムリディン)/地理的環境と調査の概要(ベルディムロドフ・アムリディン)/ダブシア城調査の方法(寺村裕史)/第1章 ダブシア城の位置と調査経過(ベルディムロドフ・アムリディン、ボゴモロフ・ゲンナディ、ラヒモフ・コミル、寺村裕史)/第2章 シタデル地区の調査(ベルディムロドフ・アムリディン、ボゴモロフ・ゲンナディ、ラヒモフ・コミル、寺村裕史)/第3章 シタデル地区出土の遺物(ベルディムロドフ・アムリディン、ボゴモロフ・ゲンナディ、ラヒモフ・コミル、寺村裕史)/第4章 シャフリスタン地区の調査(ベルディムロドフ・アムリディン、ボゴモロフ・ゲンナディ、ラヒモフ・コミル、宇野隆夫)/第5章 ラバド地区の調査(ベルディムロドフ・アムリディン、ボゴモロフ・ゲンナディ、ラヒモフ・コミル、宇野隆夫)/第6章 ザラフシャン川流域の灌漑(スユノフ・サマリディン)/第7章 中央アジアの地勢とダブシア城周辺の地形・遺跡分布(宇佐美智之)/第8章 衛星画像で見るサマルカンド地域の遺跡(小方登)/第9章 ウズベキスタンのダブシア城における考古地磁気研究(酒井英男・竹内侑子)/第10章 ダブシア城および周辺遺跡における地中レーダ探査(岸田徹・酒井英男)/第11章 ダブシア城出土遺物の?次元レーザー計測(山口欧志)/第12章 ダブシア城出土金属糸の材質と技法調査(村上智見)/第13章 ダブシア城出土滑石製石鍋の分析(パリノサーヴェイ株式会社)/結論(ベルディムロドフ・アムリディン、宇野隆夫)/参考文献/英文要旨(ベグマトフ・アリシェル)
-発行日:2013/11
-種類:報告書類
ウズベキスタン共和国

アイルランド墳丘墓群−ロッホクルーを中心として−
(近藤義郎編)
-ISBN:978-4-921129-10-1 C3022
-体裁:A4判 カバー付き並製 本文(日本語+英語)130頁
-定価3,960円(税込)
-送料:450円
新石器時代のアイルランドでは、ヨーロッパ最大規模の墳丘墓が築かれた。それは横穴式石室に似た墓道付き石室を大量の積石でおおったものである。若き日の近藤義郎・都出比呂志らが情熱を注いで調査したロッホクルー墳丘墓群の精密なデータと世界史的な考察が日英文で、今、よみがえる。
【目次】序(都出比呂志)/序章 調査の経緯と遺跡の立地・環境(都出比呂志)/第1章 地形と墳丘の測量調査(西村康)/第2章 石室の実測調査(和田晴吾)/第3章 彫刻文様の拓本調査(宇野隆夫)/第4章 遺物の調査(小林謙一)/第5章 ロッホクルー墳丘墓群の群構造の特色とアイルランドのパセージ・グレイブの墓地の性格(都出比呂志)/終章 アイルランド=ロッホクルー墳丘墓群を調べて(近藤義郎)/付録 ヨーロッパの巨石墓と日本の古墳(George Eogan博士インタビュー)/《英文全訳》Passage Grave Cemeteries of Ireland: Focusing on Loughcrew (translated by Walter Edwards)
-発行日:2011/03
-種類:報告書類
アイルランド

愛媛県今治市大西町 妙見山1号墳―西部瀬戸内における初期前方後円墳の研究―
(愛媛大学考古学研究室・下條信行編)
-体裁:A4判 上製2分冊ケース入 報告・論考編:カラー図版24頁・本文396頁 図版・資料編:コロタイプ写真図版117枚・観察表など62頁
-定価15,400円(税込)
-送料:900円*
本古墳は、愛媛県今治市大西町に所在し、愛媛大学考古学研究室が1990年から1993年にかけて調査を行った布留0式期の前方後円墳である。後円部と前方部の竪穴式石槨、排水溝、周縁部の箱式石棺、土壙墓、墳頂部の各種儀礼土器、段築部や裾部の葺石など該期の古墳諸要素があまねく出土した。墳形、石槨構造、完全単面鏡副葬、儀礼土器(伊予型特殊器台ほか)など西部瀬戸内の初期前方後円墳の代表的なあり方を示している。
*上記発送料金は宅配便を利用した一律料金です(沖縄県・北海道・離島などを除きます)
-発行日:2008/03
-種類:報告書類
伊予

紫金山古墳の研究―墳丘・副葬品の調査―
(京都大学大学院文学研究科考古学研究室編)
-体裁:A4判 並製 本文369頁・図版137頁
-定価6,600円(税込)
-送料:650円
本古墳は、大阪府茨木市室山に所在する古墳時代前期の代表的な前方後円墳として知られている。京都大学が行った2003・2004年の墳丘測量・発掘調査成果に加え、かつて1947年の竪穴式石槨の発掘調査で出土した鏡鑑・筒形銅器・石製品・貝輪・短甲などの豊富な副葬品の調査研究成果を収録している。本書は2005年3月に刊行した『紫金山古墳の研究−古墳時代前期における対外交渉の考古学的研究−』を、誤字・脱字などを訂正の上、再刊したものである。
-発行日:2007/05
-種類:報告書類
摂津

井ノ内稲荷塚古墳の研究
(大阪大学稲荷塚古墳発掘調査団)
-体裁:B5判 上製ケース入り 本文574頁・図版126葉
-定価9,900円(税込)
-送料:900円
大阪大学文学研究科考古学研究報告 第3冊
「長岡京市における後期古墳の調査」の増補別刷版〈在庫僅少〉
-発行日:2005/05
-種類:報告書類
山城

文家屯 1942年遼東先史遺跡発掘報告書
(遼東先史遺跡発掘報告書刊行会編 岡村秀典編)
-体裁:B5判 並製 本文125頁・コロタイプ図版24葉
-定価4,950円(税込)
-送料:450円
大連市の近郊で発掘された文家屯貝塚・東大山積石塚・大頂山遺跡の調査報告書。日・中・米の考古学・自然科学者の協力によって、農耕文化のひろがり、玉石器の生産、積石塚の形成が解き明かされる。中国・朝鮮・日本考古学界待望の刊行!
-発行日:2002/03
-種類:報告書類
旧満州

神戸市東灘区 西岡本遺跡
(六甲山麓遺跡調査会 浅岡俊夫編)
-体裁:A4判 並製 本文220頁・図版106葉
-定価4,400円(税込)
-送料:650円
本遺跡は、兵庫県神戸市東灘区の六甲山麓、住吉川の扇状地に立地し、旧石器時代終末期から近代までの遺構・遺物を包含する。調査では旧石器時代末の細石器、縄文時代早期の竪穴住居址2棟と高山寺式押型文土器、弥生時代後期の竪穴住居址2棟と土器・石斧などを検出した。古墳時代では後期の野寄群集墳から13基(横穴式石室9基)を検出し、遺物には家形埴輪・盾形埴輪・朝顔形埴輪のほか須恵器・土師器・金環・鉄鏃・釘などが出土した。古代から中世の遺構として掘立柱建物6棟と水田耕作跡、近代の遺構には水車関連遺構が見つかった。
-発行日:2001/03
-種類:報告書類
摂津

口酒井遺跡−第1次〜第10次・第12次〜第16次調査の概要−
(伊丹市教育委員会・六甲山麓遺跡調査会 浅岡俊夫編)
-体裁:A4判 並製 本文222頁・図版67葉
-定価5,500円(税込)
-送料:650円
兵庫県・口酒井遺跡の名が知られたのは、稲籾痕のある凸帯紋土器の浅鉢(第6次調査)からである。また凸帯紋期の石包丁も検出されている(第8次調査)。滋賀里W式〜船橋式段階の凸帯紋土器(第3・4・6・8・10・15次調査出土)は、畿内における稲作開始期を論じる上で不可欠な資料である。また弥生時代前期の木棺墓、後期の円形周溝墓の検出(第7・9次調査)、前期第T様式・弥生土器の一括出土(第12次調査)など、縄文から弥生時代への転換期の研究に重要な資料を提供する。
-発行日:2000/03
-種類:報告書類
摂津

十三湊遺跡−第86次発掘調査報告書−
((青森県)市浦村教育委員会・富山大学考古学研究室編)
-体裁:A4判 3分冊函入り 本文編228頁・図版編178葉・付録CD-ROM
-定価17,600円(税込)
-送料:無料
市浦村埋蔵文化財調査報告書 第11集
青森県十三湊遺跡は、中世東日本の代表的港湾都市である。本書は、推定居館跡南西部付近の発掘調査報告書であり、従来の発掘調査の中で最も広い面積を調査した。家臣団屋敷の復原を行い、それをもとに従来の都市空間構成案や遺跡の年代観などの再検討を行った。付録に、さまざまな出土遺構・遺物のデータを満載したCD-ROMがある。
-発行日:2000/03
-種類:報告書類
陸奥

筑摩東山 上ノ山・菖蒲平窯跡群発掘調査報告
((長野県)豊科町東山遺跡調査会・豊科町教育委員会編)
-体裁:B5判 並製3分冊ケース入 本文編335頁・図録編(コロタイプ写真)139葉・図録編(図面)141葉
-定価25,000円(税込)
-送料:無料
本書は、須恵器研究の第一人者・田辺昭三を指導の下、小林三郎(明治大学)、吉田恵二(國學院大学)、池上悟(立正大学)、植野浩三(奈良大学)、遮那藤麻呂(長野県考古学会)、萩本勝(平安高校)らとともに豊科町教育委員会の分担で行った、当地窯跡群とその関連遺跡の発掘調査報告書である。須恵器窯17基、竪穴住居跡26基を調査し、須恵器はもとより、その他関連遺物も数多く出土した。特に瓦当笵の発見は全国で2例目である。附論に、自然科学的調査結果3本を収載する。
-発行日:1999/12
-種類:報告書類
信濃

滋賀県大津市 仰木遺跡発掘調査概報T(遺構編)平安時代須恵器窯跡の発掘調査
-体裁:B5判 並製 本文48頁・図版23葉
-定価1,650円(税込)
-送料:350円
立命館大学文学部学芸員課程研究報告 第8冊
仰木遺跡は滋賀県大津市に所在する9世紀後半の須恵器窯である。窯体と灰原の発掘調査、灰原周辺の詳細分布調査とボーリング調査などを行っている。地上式の窯体であり、天井崩落の状態など窯体の細部を詳細に記録し、窯の築造・焼成技術を検討している。「篠鉢」と呼ばれる鉢の出土も注目される。窯体では初めて帯磁率測定を試行し、焼成技術復原にむけて重要な成果をあげた。また、帯磁率についての基礎的実験も行っている。
-発行日:1999/03
-種類:報告書類
近江

平城宮朱雀門の復原(全2冊)
(文化財建造物保存技術協会・奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製2分冊ケース入
-定価22,000円(税込)
-送料:無料
第1分冊)平城宮朱雀門復原工事の記録(文化財建造物保存技術協会) 1999/03 [本文222頁 カラー8葉・コロタイプ写真図版55葉 図面図版21葉]
第2分冊)平城宮朱雀門の復原的研究(奈良国立文化財研究所学報第53冊)  1994/03(1998/12再版)[本文148頁・カラー4葉・コロタイプ写真図版17葉・図面図版42葉]
-発行日:1999/03
-種類:報告書類
大和

象鼻山1号古墳―第3次発掘調査の成果―
(富山大学人文学部考古学研究室編)
-体裁:B5判 並製 本文136頁・図版22葉
-定価3,300円(税込)
-送料:450円
養老町埋蔵文化財調査報告 第3冊
史跡整備を目的に、3次にわたって行われた調査の最終報告。今回は前方部の形態と葺石の確認、周辺平坦部の調査及び測量を主な目的とした。墳丘築造段階の復元や葺石の方法と復元、使用尺度からの墳丘復元を考察する。「出土土器の胎土分析」結果を付す。
-発行日:1999/03
-種類:報告書類
美濃

十三湊遺跡―第77次発掘調査報告書―
((青森県)市浦村教育委員会・富山大学考古学研究室編)
-体裁:A4判 並製 本文180頁・図版61葉
-定価4,400円(税込)
-送料:650円
市浦村埋蔵文化財調査報告書 第9集
十三湊遺跡は、中世東日本の代表的港湾都市である。本書は、そのうち、推定居館跡南西部付近の発掘調査報告書である。従来推定されなかった堀跡と土壙墓群が検出された。
-発行日:1998/03
-種類:報告書類
陸奥

斉頼塚古墳
(マキノ遺跡群調査団(団長:林博通)編 滋賀県)マキノ町教育委員会)
-体裁:A4判 並製 本文139頁・図版12葉
-定価4,400円(税込)
-送料:450円
本書は近江の古代鉄生産の実態解明を主眼に調査した、滋賀県高島郡マキノ町製鉄遺跡群中に所在する古墳の調査報告である。横穴式石室は石棚を持つ特異な構造で、石室各所には北部九州ないし肥後地域の特徴を備え、被葬者の系譜等が窺われる。出土鉄製品や付近出土鉄鉱石の中性子放射化分析結果、県内古墳出土鉄滓の詳細な検討など最新の研究成果を掲載。
-発行日:1998/03
-種類:報告書類
近江

三坂神社墳墓群・三坂神社裏古墳群・有明古墳群・有明横穴群
(京都府中郡大宮町教育委員会編)
-体裁:B5判 並製 本文197頁・図版54葉
-定価4,400円(税込)
-送料:450円
大宮町文化財調査報告書 第14集
大宮町は京都府北部・丹後半島の基部中央に位置し、周辺地との関係から古代の交通の要衝地であった。出土遺物も土器・鉄製品・ガラス製品などがあり、それらはそれぞれの時代を画期付ける資料で、当地域における歴史の移り変わりをみることができる。
-発行日:1998/03
-種類:報告書類
丹後

出雲神庭荒神谷遺跡(全5冊)
(島根県教育委員会編)
-体裁:A4判 上製5分冊ケース入/第1冊(本文編)カラー21頁・本文516頁/第2冊(図版編) 図版186葉/第3冊(写真図版編1)コロタイプ図版189葉/第4冊(写真図版編2)コロタイプ図版132葉/第5冊(史跡整備・保存修理報告)カラー9頁、本文92頁、コロタイプ図版30葉、写真26葉
-定価66,000円(税込)
-送料:無料
1984年、島根県簸川郡斐川町の神庭荒神谷で358本の銅剣が出土した。翌年、さらにその東方約7mで、銅鐸6個、銅矛16本が出土したのである。出土銅剣内の同笵関係も判明し、さまざまな分析研究により製作地問題の解明の鍵を握る。謎の加茂岩倉遺跡出土銅鐸との関係も含めて、出雲古代史を考えるうえで、重要な遺跡の本報告である。
-発行日:1995/03・1996/03
-種類:報告書類
出雲

飛鳥・藤原宮発掘調査報告W(飛鳥水落遺跡の調査)
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文188頁・コロタイプ図版43葉
-定価9,350円(税込)
-送料:650円
奈良国立文化財研究所 学報第55冊
本書は1972年の着手以来1986年までの6次に亙る「史跡飛鳥水落遺跡」の調査成果をまとめたものである。
飛鳥寺の西側に位置し、「飛鳥浄御原宮跡」推定地の一画に存する当遺跡は『日本書紀』に伝える斉明朝期の饗宴の場とする可能性が高く、同時に出土遺物の年代観の進展に大きな影響を与えている。
-発行日:1995/03
-種類:報告書類
大和

平城宮朱雀門の復元的研究
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文148頁・コロタイプ図版63葉
-定価6,600円(税込)
-送料:650円
奈良国立文化財研究所 学報第53冊
朱雀門は平城宮の正面中央を飾る建物で、いわば宮のシンボルである。本書は、当研究所が平城宮跡整備の一環として、継続して材料・工法の検討を積み重ねてきた復元の「研究調査編」である。
-発行日:1994/03
-種類:報告書類
大和

珠洲大畠窯
(富山大学人文学部考古学研究室編)
-体裁:B5判 並製 本文110頁・コロタイプ図版54葉
-定価4,400円(税込)
-送料:450円
富山大学考古学研究報告 第6冊
本書は能登半島北端に位置する、珠洲窯W期(14世紀)の発掘調査報告書。窯体2基と灰原を調査し、珠洲編年の再検討と窯詰めの復原をもとにした生産体制とを総合的に研究する。
-発行日:1993/05
-種類:報告書類
能登

淡路国分寺
((兵庫県)三原町教育委員会編)
-体裁:B5判 並製 本文96頁・コロタイプ図版32葉
-定価3,850円(税込)
-送料:450円
三原町埋蔵文化財調査報告 第2集
1984年から88年までの5年間に行われた、淡路国分寺の発掘調査の成果で、これまでの淡路国分寺調査成果の集大成である。寺域・伽藍配置を推定できる溝跡・塔基壇・礎石位置・金堂基壇が確認でき、復元を試みている。出土瓦については、これまで創建瓦が興福寺軒瓦として知られていたのに加え、紀伊国分寺やその周辺諸国との関係に迫る論考を掲載する。
-発行日:1993/03
-種類:報告書類
淡路

平城宮発掘調査報告]W(第二次大極殿院の調査)
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文253頁・コロタイプ図版102葉
-定価16,500円(税込)
-送料:無料
奈良国立文化財研究所 40周年記念学報51冊
大極殿は、即位式は元日朝賀の際に天皇が出御する、最も中心的な殿舎である。平城宮にあっては、宮の中央部と東寄りの場所との2箇所に大極殿が存在し、第一次大極殿・第二次大極殿と称している。2箇所の大極殿跡は既に発掘調査が終了しており、第一次大極殿については1982年に報告書が刊行され、このたび第二次大極殿の正報告書が刊行された。
-発行日:1993/03
-種類:報告書類
大和

於下貝塚発掘調査報告書
(茨城県麻生町教育委員会 加藤晋平・茂木雅博・袁靖編)
-体裁:B5判 上製ケース入 本文202頁・コロタイプ図版34葉
-定価5,500円(税込)
-送料:650円
当貝塚は、霞ケ浦と北浦に囲まれた所に位置する。以前は、東坊貝塚・井貝(谷)貝塚と呼ばれていた当貝塚からは、加曽利EU式、あるいはEV式・EW式〜称名寺式の出現までの様相がうかがえ、縄文中期から後期初頭までの、この地域の生活資料を提供する。〈在庫僅少〉
-発行日:1992/03
-種類:報告書類
常陸

勝龍寺城発掘調査報告
((京都府)長岡京市埋蔵文化財センター編)
-体裁:B5判 並製 本文200頁・図版64頁
-定価4,400円(税込)
-送料:450円
長岡京市埋蔵文化財調査報告書 第6集
応仁の乱(畠山義就居城)から山崎の戦い(明智光秀軍の拠点)にかけて史上に重要な役割を担った細川氏ゆかりの勝龍寺城主郭部の発掘調査報告書。特に、細川藤孝が元亀二年に普請した当時の姿が具体的に明らかになった。
-発行日:1991/03
-種類:報告書類
山城

越中王塚・勅使塚古墳測量調査報告―北陸の前方後円・後方墳の一考察―
(富山大学人文学部考古学研究室編)
-体裁:B5判 並製 本文94頁・コロタイプ図版10葉
-定価2,750円(税込)
-送料:350円
富山大学考古学研究報告 第4冊
富山県下の古墳時代前期を代表する2古墳の測量調査報告。日本海岸における古墳密集地帯の東限の様相を知るうえで重要である。また大和箸墓古墳との墳形の類似から、該期の古墳測量技術を復元し、北陸の前方後円墳169基、前方後方墳70基、円墳146基を集成した。
-発行日:1990/10
-種類:報告書類
越中

仁和寺境内発掘調査報告―御室会館建設に伴う調査―
(京都市埋蔵文化財研究所編)
-体裁:B5判 並製 本文81頁・コロタイプ図版53葉
-定価6,050円(税込)
-送料:450円
京都市埋蔵文化財研究所調査報告 第9冊
仁和寺は、仁和・寛平年間に造営をみた門跡寺院と呼ばれる、史上最初の寺院である。本書は、境内円堂跡東部の調査報告である。再建時の整地層からは平安時代中期を主とする遺構・遺物が検出され、八角円堂と僧坊との位置関係が解明された。
-発行日:1990/06
-種類:報告書類
山城

平安京右京三条三坊
(京都市埋蔵文化財研究所編)
-体裁:B5判 並製 本文206頁・コロタイプ図版107葉
-定価7,700円(税込)
-送料:650円
京都市埋蔵文化財研究所調査報告 第10冊
平安時代前期の邸宅にかかる各種の遺構を検出し、緑釉・灰釉陶器を始めとする土器類を中心に約1100点を掲載。平安時代前半期の土器編年を基軸に、過去の調査で得た多くの資料を合わせ、数量データによる土器内容の推移を検討した。
-発行日:1990/03
-種類:報告書類
山城

金剛峯寺遺跡―高野山霊宝館新収蔵庫及び駐車場建設に伴う発掘調査報告書―
(和歌山県文化財センター編)
-体裁:A4判 並製 本文203頁・コロタイプ図版48葉
-定価8,800円(税込)
-送料:650円
中世から近世に至る建物跡・井戸・園池など多くの遺構が検出されている。中世から近世に至る商品流通を考えるうえでの好資料であり、高野山関係待望の調査報告書である。
-発行日:1990/03
-種類:報告書類
紀伊

越中上末窯
(富山大学人文学部考古学研究室編)
-体裁:B5判 並製 本文214頁・コロタイプ図版100葉
-定価6,050円(税込)
-送料:650円
富山大学考古学研究報告 第3冊
本窯址群は、東大寺領大莉荘が関与したと推定できるものであり、越中国婦負郡衙と関連するであろう、富山市古沢窯採集資料を合わせ報告した。2万片をこえる須恵器は、出土層位を軸として様式・器種構成・製作技術・焼成について徹底した計量分析を加えた。
-発行日:1989/10
-種類:報告書類
越中

神奈川県秦野市桜土手古墳群の調査
(桜土手古墳群発掘調査団編 吉田章一郎編)
-体裁:B5判 並製 本文237頁・コロタイプ図版105葉
-定価8,800円(税込)
-送料:650円
古墳時代後期後半頃の約40基を数える群集墳の発掘調査報告。調査対象のすべてが小規模な円墳で周溝を有する。また内部は、横穴式石室であり、袖無型がほとんどである。
-発行日:1989/08
-種類:報告書類
相模

平城京右京八条一坊十三・十四坪発掘調査報告
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文116頁・コロタイプ図版38葉
-定価7,700円(税込)
-送料:650円
奈良国立文化財研究所 学報第46冊
奈良時代前半〜後半にわたる遺構より、この地が鋳造・漆工の工房及び官衙風建物に始まり、後に宅地に造成されたことが判る。1/16町と1/32町の宅地割より「四行八門制」の成立が確認できる。また地鎮具・胞衣を納めた、土器埋納遺構や漆容器・漆紙文書を含む一括遺物を発見した。
-発行日:1989/03
-種類:報告書類
大和

寺岡遺跡―大規模な弥生墳墓の調査―
(京都府野田川町教育委員会編)
-体裁:B5判 並製 本文79頁・コロタイプ図版37葉
-定価3,850円(税込)
-送料:450円
野田川町文化財調査報告 第2集
当遺跡は京都府北部・丹後半島を北へ流れる野田川によって形成された、加悦谷平野の段丘上に位置する。発掘調査によって検出された、弥生中期(畿内第W様式)に属する方形周溝墓は、溝心心間で33×20mの墳丘部を有する大規模な墳墓遺構である。〈在庫僅少〉
-発行日:1988/03
-種類:報告書類
丹後

常陸国新治郡上代遺跡の研究U
(甲陽史学会・五十川伸矢編)
-体裁:B5判 並製 本文92頁・コロタイプ図版25葉
-定価3,300円(税込)
-送料:450円
続編の本書は、同郡衙の北東山麓に群集する堀ノ内古窯跡群と郡衙北辺に所在する古那台原古墳の発掘調査報告である。常陸国の8〜9世紀の須恵器編年の重要な資料である。
-発行日:1988/01
-種類:報告書類
常陸

平城京左京三条二坊六坪発掘調査報告
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文116頁・コロタイプ図版38葉
-定価4,950円(税込)
-送料:450円
奈良国立文化財研究所 学報第44冊
園池を中心に配し、これと一体の形での建物・塀などが検出されたこの庭園遺跡は、六坪全体に広がると考えられ、宮と密接な関係を持つ公的宴遊施設としての機能を果たしていたことが明らかになった。
-発行日:1986/03
-種類:報告書類
大和

多功南原遺跡―奈良・平安時代の集落址―
(栃木県上三川町教育委員会 前沢輝政編)
-体裁:B5判 上製ケース入 本文820頁・コロタイプ図版121葉
-定価16,500円(税込)
-送料:無料
-発行日:1986/03
-種類:報告書類
下野

荒神谷遺跡発掘調査概報(2)―銅鐸・銅矛出土地―
(島根県教育委員会)
-体裁:B5判 並製 本文22頁・コロタイプ図版29葉
-定価1,100円(税込)
-送料:350円
島根県簸川郡斐川町神庭所在
-発行日:1986/03
-種類:報告書類
出雲

船岡山遺跡発掘調査報告書―紀ノ川河川改修工事に伴う発掘調査―
(和歌山県教育委員会編)
-体裁:A4判 並製 本文200頁・コロタイプ図版92葉
-定価8,250円(税込)
-送料:650円
-発行日:1986/02
-種類:報告書類
紀伊

丁・柳ヶ瀬遺跡発掘調査報告書
(兵庫県教育委員会編)
-体裁:B5判 並製2分冊ケース入 本文248頁・コロタイプ図版107葉
-定価12,100円(税込)
-送料:650円
-発行日:1985/03
-種類:報告書類
播磨

鳴神地区遺跡発掘調査報告書−一般国道24号バイパス関連遺跡発掘調査−
(和歌山県教育委員会編)
-体裁:A4判 2分冊ケース入 本文412頁・コロタイプ図版137葉
-定価17,600円(税込)
-送料:無料
-発行日:1984/03
-種類:報告書類
紀伊

最上廃寺発掘調査報告書
(和歌山県教育委員会編)
-体裁:A4判 並製 本文68頁・コロタイプ図版24葉
-定価2,200円(税込)
-送料:450円
-発行日:1983/03
-種類:報告書類
紀伊

平城宮発掘調査報告](古墳時代T)
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文124頁・コロタイプ図版44葉
-定価5,500円(税込)
-送料:450円
奈良国立文化財研究所 学報第39冊
第2次朝堂院・東朝集殿地域遺構の下層で検出した平城宮築造以前の古墳時代の報告書。平城宮の発掘調査で初めてのまとまった古墳時代篇の報告書である。古墳時代を代表する土器や盾形埴輪・蓋形埴輪などの埴輪類、用途の明確な木製品などが多数出土した。
-発行日:1981/03
-種類:報告書類
大和

上総 山王山古墳発掘調査報告書
(千葉県市原市教育委員会 小出義治編)
-体裁:B5判 上製ケース入 本文237頁・コロタイプ図版37葉
-定価5,500円(税込)
-送料:650円
-発行日:1980/03
-種類:報告書類
上総

柿坪中山古墳群 第2集―但馬における集団墓の調査―
(兵庫県朝来郡山東町 兵庫県山東町教育委員会編)
-体裁:B5判 上製 本文53頁・コロタイプ図版26葉
-定価2,750円(税込)
-送料:450円
-発行日:1978/10
-種類:報告書類
但馬

日詰遺跡発掘調査報告
(南伊豆下加茂 静岡県南伊豆町教育委員会・鈴木敏弘編)
-体裁:B5判 上製2分冊ケース入 本文220頁・コロタイプ図版84葉
-定価13,200円(税込)
-送料:900円
-発行日:1978/03
-種類:報告書類
伊豆

城の山・池田古墳
(兵庫県和田山町 櫃本誠一編)
-体裁:B5判 並製 本文120頁・コロタイプ図版44葉
-定価4,400円(税込)
-送料:450円
-発行日:1972/03(1982/03再販)
-種類:報告書類
但馬

岐阜市 長良龍門寺古墳
(岐阜市教育委員会)
-体裁:B5判 並製 本文71頁・コロタイプ図版20葉
-定価2,200円(税込)
-送料:350円
-発行日:1962/03(1986/01再版)
-種類:報告書類
美濃

岡山県笠岡市 高島遺跡調査報告
(岡山県高島遺跡調査委員会 坪井清足著)
-体裁:B5判 並製 本文61頁・コロタイプ図版33葉
-定価3,850円(税込)
-送料:350円
-発行日:1956/03(1980/03再)
-種類:報告書類
備中

常陸国新治郡上代遺跡の研究
(高井悌三郎著)
-体裁:B5判 並製 本文129頁・コロタイプ図版67葉
-定価3,300円(税込)
-送料:450円
古代常陸国新治郡衙の建物群と付属する寺院、瓦窯の構造を明らかにし、日本古代群衙の考古学的研究の原点となった発掘調査報告書。13基からなる郡衙の東部建築群跡は、『日本書紀』の「弘仁八年冬十月癸亥条に不動倉十三宇を焼いた」という記事に符号する。
-発行日:1944/10(1988/01再)
-種類:報告書類
常陸

■ 品切れ

平安宮T
(京都市埋蔵文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文246頁・コロタイプ図版99葉
京都市埋蔵文化財研究所調査報告 第13冊
本書は、当研究所が1976年の発足以来、実施してきた平安宮跡の調査成果を網羅したものである。近年、大極殿跡、豊楽院跡、内裏内郭回廊跡など宮の中枢的施設に伴う遺構を検出しており、それらの最新成果も収載する。都城研究に充実した考古資料を提供する。
-発行日:1995/05
-種類:報告書類
山城
(品切)

五塚原古墳発掘調査報告
(立命館大学文学部考古学研究室編)
-体裁:A4判 並製 本文60頁・写真図版24頁・図面図版14葉
立命館大学文学部考古学実習研究報告 第1冊
本書は、立命館大学文学部による4次にわたる京都府向日市に所在する五塚原古墳の発掘調査成果を報告する。五塚原古墳は、調査によって全長約91.2m、後円部3段(築成)、直径約55.0m・高さ約8.7m、前方部2段・推定幅約33.0m・高さ約4.0m、くびれ部幅幅約15.0m・高さ約2.1mであることが判明した。形態的には、高い後円部の前に、低くて幅狭いくびれ部から緩やかに立ちあがり、先端に向かって大きく広がるバチ形の前方部がつくのが特徴である。その形態は奈良県桜井市の箸墓古墳(前方後円墳、約280m、後円部4段+円丘・前方部4段)をほぼ3分の1に縮小した形態と酷似する。同じ向日丘陵上に所在する前方後方墳である元稲荷古墳(布留式古相)に先行する地域内最古の古墳と位置づけら、箸墓古墳平行期の最古型式の前方後円墳であると理解できる。古墳時代初頭の前方後円墳の発掘調査成果として貴重であり、初現期前方後円墳の墳丘構造等を解明する上で基本図書のひとつになろう。
【内容目次】
一 古墳の立地と歴史的環境
二 調査にいたる経緯と目的/1 調査の経緯と目的/2 調査の体制
三 調査の経過/1 調査の方法/2 調査日誌
四 遺 構/1 後円部後端調査区/2 後円部南東調査区/3 西くびれ部調査区/4 前方部西調査区/5 前方部前端調査区/6 前方部頂調査区/7 後円部東張出し調査区
五 出土遺物
六 考 察/1 墳丘の復元/2 葺 石/3 葺石の石材
七 まとめ
写真図版/図版
-発行日:2019/3/1
-種類:報告書類
山城
〈品切〉

久米田古墳群発掘調査報告
(立命館大学文学部考古学研究室編)
-体裁:A4判 並製 本文290頁・図版92頁
久米田古墳群は、大阪府岸和田市に所在する古墳時代前期から中期にかけての古墳群である。貝吹山古墳は和泉地域で最初の大型前方後円墳であり、刳抜式石棺を有する竪穴式石槨、鏡をはじめ腕輪形石製品・玉類・武器・武具など多様な副葬品を有する。さらに、帆立貝形前方後円墳である風吹山古墳は2基の埋葬施設が並列し、画文帯神獣鏡をはじめガラス玉・空玉など副葬品が注目を集める。無名塚古墳・女郎塚古墳も含め、本報告書では久米田古墳群における首長墳の変化の様相を明らかにした。その他に、持ノ木古墳は朝鮮半島からの須恵器生産技術伝播を考えるうえで重要な古墳である。古墳時代前期・中期の地域史研究の上で欠かすことのできない研究報告となろう。
【内容目次】第T章 久米田古墳群をめぐる環境(虎間英喜)/第U章 調査の経過(吉井秀夫・虎間英喜・南部裕樹)/第V章 貝吹山古墳(吉井秀夫・下垣仁志・南部裕樹・廣瀬覚ほか)/第W章 風吹山古墳(虎間英喜)/第X章 無名塚古墳(虎間英喜)/第Y章 持ノ木古墳(虎間英喜)/第Z章 女郎塚古墳(虎間英喜)/第[章 分析・考察/1 久米田古墳群と和泉の古墳(和田晴吾)/2 貝吹山古墳の墳丘構築過程の復元(吉井秀夫)/3 風吹山古墳の墳丘改築について(虎間英喜)/4 久米田古墳群出土鏡の意義(下垣仁志)/5 風吹山古墳出土ガラス製遺物の考古科学分析(田村朋美)/6 貝吹山古墳出土の腕輪形石製品の位置付け(原田昌浩)/7 保存処理と理化学的調査―素環頭大刀に施された象嵌について―(尾崎誠)/8 銅鏃に関する補論(南部裕樹)/9 久米田古墳群出土埴輪の位置づけと蛍光X線胎土分析(廣瀬覚・三辻利一)/10 久米田古墳群出土初期須恵器の蛍光X線分析(三辻利一)/11 持ノ木古墳出土の須恵器(虎間英喜)/12 歴史的・地理的環境からみた貝吹山城−久米田合戦を中心に−(永惠裕和)/第\章 まとめ(吉井・南部・下垣・廣瀬・原田・虎間・和田)
-発行日:2016/03
-種類:報告書類
和泉
〈品切〉

七観古墳の研究―1947年・1952年出土遺物の再検討―
(七観古墳研究会編)
-体裁:A4判 並製 本文406頁・図版71頁
本古墳はかつて大阪府堺市に所在した径約50mの円墳である。大仙陵古墳とともに百舌鳥古墳群の中核をなす上石津ミサンザイ古墳に近接して築造されており、いわゆる陪冢と評価しうる。戦後復興のための土砂採取により、残念ながら墳丘は消滅してしまったが、1913(大正2)年に不時発見された遺物、1947(昭和22)年と1952(昭和27)年の発掘調査で出土した遺物などが知られている。これらは古墳時代中期中葉の標識的な資料として学史的に重要な位置を占めてきた。本書は、22名の研究者からなる七観古墳研究会が、1947年・1952年出土遺物を再調査した成果である。多量の武器・武具、初期の馬具、金銅製帯金具、柄付手斧、滑石製勾玉、鰭付円筒埴輪、多彩な形象埴輪など、現存するほぼすべての遺物について新たに実測図作成や写真撮影を実施し、詳細な解説を加えたほか、当時の調査記録の再検討や遺物の自然科学的分析の成果、またそれらに基づいた11本の考察を収載している。いわゆる「鋲留技法導入期」の標識的古墳であり、武器・武具多量出土古墳の代表例、陪冢の内部施設の稀少な発掘調査例でもあるなど、古墳時代中期研究の上で欠かすことのできない多岐にわたる論点を提供する七観古墳を、最新の遺物研究を基軸とした多様な視点から照射した研究成果報告書である。
【内容目次】巻頭図版/序言(樋口隆康)/特別寄稿 戦後の調査にいたる経緯と戦跡としての七観古墳(宮川ススム)▼第1章 研究の目的と経過/1.研究の目的(阪口英毅)/2.研究の経過(阪口)▼第2章 調査研究のあゆみ/1.遺物の出土と末永雅雄氏の報告(阪口)/2.発掘調査─1947年・1952年─(阪口)/3.1947年・1952年出土遺物の研究史抄(阪口)/4.1913年出土遺物の研究報告(上野祥史)/5.小結(阪口)▼第3章 1947年・1952年出土遺物の研究/1.概要(阪口)/2.第1槨(西槨)出土遺物、(1)武器(金宇大、杉井健、川畑純)、(2)馬具(石田大輔)、(3)不明鉄製品(石田)/3.第2槨(東槨)出土遺物、(1)武器(金)、(2)武具(鈴木一有、阪口、橋本達也、古谷毅、川畑)、(3)工具(河野正訓)、(4)装身具(上野)/4.第3槨出土遺物、(1)武器(諫早直人、田健一、川畑、金)/5.出土地点不明遺物・採集遺物、(1)不明金銅製品(橋本)、(2)勾玉(戸根比呂子)、(3)刀・剣(金、片山健太郎)、(4)鉄鏃(川畑)、(5)石突状鉄製品(諫早)、(6)土師器(山本亮)/6.埴輪、(1)概要(東方仁史)、(2)円筒埴輪(若杉智宏)、(3)形象埴輪(河野、新宮領奏絵、土屋隆史、荒田敬介、山本、川畑)▼第4章 自然科学的分析/1.鉄製品に付着した有機質遺物の分析(岡田文男)/2.金属製品・顔料の成分分析(岡田)/3.古墳時代の砂鉄資料(岡田)/4.皮革・繊維製品の質量分析(河原一樹・中澤隆)▼第5章 考察/1.七観古墳出土矢の構造および副葬状態の復元ならびに砂鉄蒔き末矧の史的意義(杉井)/2.七観古墳出土馬具の検討(石田)/3.馬具の有機質(諫早)/4.中期甲冑の表示する同質性と差異性(橋本)/5.柄付手斧の系統(河野)/6.龍文透彫帯金具の受容と創出(上野)/7.七観古墳出土の玉(戸根)/8.小型鰭付円筒埴輪考(若杉)/9.七観古墳の形象埴輪にかんする諸問題(東方)/10.武器埋納の展開と変遷(川畑)/11.七観古墳出土遺物からみた鋲留技法導入期の実相(鈴木)/▼第6章 総括(阪口)/▼図版
-発行日:2014/05
-種類:報告書類
和泉
〈品切〉

篠窯跡群大谷3号窯の研究
(大阪大学考古学研究室篠窯調査団編)
-体裁:A4判 上製ケース入り 本文520頁、カラー図版32頁、付図・付録付き
大阪大学文学研究科考古学研究報告 第5冊
-発行日:2012/03
-種類:報告書類
丹波
〈品切〉

東大寺山古墳の研究
(東大寺山古墳研究会・天理大学・天理大学附属天理参考館)
-ISBN:978-4-921129-08-8 C3021
-体裁:A4判 並製 本文458頁・図版120頁
本書は、奈良県天理市に所在する東大寺山古墳の正式報告書である。東大寺山古墳は、1961年2月に地元住民が主体部から大量の副葬品を採集したことによって、その存在と重要性が明らかとなった。同年末〜翌年初に天理大学附属天理参考館が金関恕・近江昌司・白木原和美を中心に第1次調査を行い、わが国最古の紀年銘資料である中平銘鉄刀や青銅製家形・花形飾環頭など極めて重要な遺物が出土、注目を集めた。
また1966年に第2次調査が行われ、約100点に及ぶ円筒埴輪が出土した。ただし諸般の事情で報告書は刊行されず今日に至り、その間に副葬品は国所有となって東京国立博物館に移管されている。このたび金関恕が研究代表者となり科学研究費(2007〜09年度)を得て、東大寺山古墳の研究が再開した。天理大学と東京国立博物館を中心に、また花園大学なども加わって東大寺山古墳研究会を結成し、調査記録、出土遺物をすべて再調査した。
-発行日:2010/03
-種類:報告書類
大和
〈品切〉

勝福寺古墳の研究
(大阪大学勝福寺古墳発掘調査団)
-体裁:B5判 上製ケース入 本文444頁・図版49頁
-発行日:2007/10
-種類:報告書類
〈品切〉

奈良山発掘調査報告T−石のカラト古墳・音乗谷古墳の調査−
(高橋克壽編)
-体裁:A4判 並製 本文163頁・図版42頁
-発行日:2005/03
-種類:報告書類
〈品切〉

種子島 広田遺跡
(金関恕・木下尚子・桑原久男・矢持久民枝ほか編)
-体裁:A4判 並製2分冊ケース入 本文編414頁・図版編234頁
-発行日:2003/02
-種類:報告書類
〈品切〉

左坂古墳(墳墓)群G支群−丹後大宮農業協同組合ライスセンター建設関連調査報告書−
(京都府中郡大宮町教育委員会編)
-体裁:B5判 並製 本文230頁・図版57葉
-発行日:2001/03
-種類:報告書類
〈品切〉

史跡 頭塔発掘調査報告
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文210頁・コロタイプ図版92葉
-発行日:2001/02
-種類:報告書類
〈品切〉

昭和28年 椿井大塚山古墳発掘調査報告
(樋口隆康執筆/山城町編集)
-体裁:B5判 上製ケース入 本文92頁・コロタイプ図版41葉
-発行日:1998/03
-種類:報告書類
〈品切〉

象鼻山1号古墳―第2次発掘調査の成果―
(富山大学人文学部考古学研究室編)
-体裁:B5判 並製 本文120頁・図版32葉
-発行日:1998/03
-種類:報告書類
〈品切〉

象鼻山1号古墳―第1次発掘調査の成果―
(富山大学人文学部考古学研究室編)
-体裁:B5判 並製 本文64頁・図版25葉
-発行日:1997/03
-種類:報告書類
〈品切〉

岩倉幡枝2号墳―木棺直葬墳の調査―
(京都市埋蔵文化財研究所編)
-体裁:B5判 並製 本文56頁・コロタイプ図版27葉
-発行日:1992/06
-種類:報告書類
〈品切〉

平安京右京六条一坊―平安時代前期邸宅跡の調査―
(京都市埋蔵文化財研究所編)
-体裁:B5判 並製 本文133頁・コロタイプ図版62葉
-発行日:1992/06
-種類:報告書類
〈品切〉

口酒井遺跡―自然遺物編―
(六甲山麓遺跡調査会 浅岡俊夫編)
-体裁:B5判 並製 本文80頁・図版5葉
-発行日:1991/09
-種類:報告書類
〈品切〉

能登滝・柴垣製塩遺跡群―古代揚浜式塩田・鉄釜炉・土器製塩炉の調査―
(富山大学人文学部考古学研究室編)
-体裁:B5判 並製 本文192頁・コロタイプ図版82葉
-発行日:1991/07
-種類:報告書類
〈品切〉

平城宮発掘調査報告]V(内裏の調査)
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製2分冊ケース入 本文510頁・コロタイプ図版139葉
-発行日:1991/03
-種類:報告書類
〈品切〉

岡山市 浦間茶臼山古墳
(浦間茶臼山古墳発掘調査団 近藤義郎・新納泉編)
-体裁:B5判 並製 本文107頁・コロタイプ図版26葉
-発行日:1991/02
-種類:報告書類
〈品切〉

三重県鳥羽市 白浜遺跡発掘調査報告
(本浦遺跡群調査委員会編 萩本勝)
-体裁:B5判 並製 本文232頁・コロタイプ図版105葉
-発行日:1990/05
-種類:報告書類
〈品切〉

兵庫県春日町 野々間遺跡―兵庫県氷上郡春日町野上野所在銅鐸出土地―
(種定淳介編)
-体裁:B5判 並製 本文80頁・コロタイプ図版25葉
-発行日:1990/03
-種類:報告書類
〈品切〉

鬼神谷窯跡発掘調査報告
(兵庫県竹野町教育委員会・菱田哲郎編)
-体裁:B5判 並製 本文69頁・コロタイプ図版43葉
-発行日:1990/03
-種類:報告書類
〈品切〉

中越遺跡発掘調査報告書
(長野県上伊那郡宮田村 宮田村教育委員会編)
-体裁:A4判 並製 本文382頁・コロタイプ図版100葉
-発行日:1990/03
-種類:報告書類
〈品切〉

大枝山古墳群
(京都市埋蔵文化財研究所編)
-体裁:B5判 並製 本文100頁・コロタイプ図版82葉
-発行日:1989/12
-種類:報告書類
〈品切〉

岩崎城跡発掘調査報告書
(愛知県日進町教育委員会 前川要編)
-体裁:B5判 並製 本文84頁・コロタイプ図版45葉
-発行日:1987/03
-種類:報告書類
〈品切〉

磯山城遺跡―琵琶湖周辺縄文早期〜晩期遺跡の調査―
(滋賀県米原町教育委員会編)
-体裁:A4判 並製 本文243頁・コロタイプ図版70葉
-発行日:1986/03
-種類:報告書類
〈品切〉

北野廃寺発掘調査報告書
(京都市埋蔵文化財研究所編)
-体裁:B5判 並製 本文104頁・コロタイプ図版50葉
-発行日:1983/03
-種類:報告書類
〈品切〉

川原寺発掘調査報告
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文62頁・コロタイプ図版58葉
-発行日:1960/06(1986/04再版)
-種類:報告書類
〈品切〉

国宝 浄土寺浄土堂修理工事報告書(重版)
(細見啓三編)
-体裁:A4判 並製2分冊ケース入 本文編200頁・コロタイプ図版編(写真149葉・図面64葉)
-発行日:1959/09(1993/12)
-種類:報告書類
〈品切〉

興福寺食堂発掘調査報告
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文48頁・コロタイプ図版39葉
-発行日:1959/03(1981/03再版)
-種類:報告書類
〈品切〉

飛鳥寺発掘調査報告
(奈良国立文化財研究所編)
-体裁:A4判 並製 本文48頁・コロタイプ図版71葉
-発行日:1958/04(1986/04再版)
-種類:報告書類
〈品切〉

船橋T
(平安学園考古学クラブ・原口正三編)
-体裁:B5判 並製 本文55頁・コロタイプ図版38葉
-種類:報告書類
〈品切〉

船橋U
(平安学園考古学クラブ・原口正三・田中琢・田辺昭三・佐原真編)
-体裁:B5判 並製 本文71頁・コロタイプ図版36葉
-種類:報告書類
〈品切〉

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